message from august03


先日、不注意からコンクリ歩道におもいきり顔面から転倒し、鼻血が止まらずにしばらくそのまま歩道に横たわっていました。(詳細はブログ8月20日)

かなりの出血で、ジョギングウエアの上下にかけて真っ赤な血で染まり、おかしな話ですが、「私の血も結構綺麗だなア」という感想と、相当に頭を強打していましたので、「このまま脳出血で死んでもおかしくないかも」とわりかし冷静に自分を見つめている「私」がいました。こういう想いになれるのも、自分自身の年齢からくるものです。今年に入って高校時代からの親友が肺癌で亡くなり、あるいは前立腺がんの手術をしたり、肺気腫の加減が悪くて早期退職を選んで、空気の綺麗な田舎で晴耕雨読の生活を選んだ友人もいます。「街の観覧車~ひとりで逝く覚悟~」という日記を書き始めたのも、そんな背景からでした。

ここまで生きたのだから、もう思い残すことはない。などとうそぶいたら叱られるでしょうか?  でも、「ここまで生きた」「ここまでやれることをやってきた」「自分なりに、私という人生を刻むことはできた」という思いは確かにあり、ゆえに、あまりこれからの事に執着する気持ちがない、というのも本心から言えることなのです。

そして、皆さん.....患者である「少年少女の皆さん」と「そのご両親 - 特にお母さん」にも、いつかそういう思いを抱ける人生を生きて欲しいと思うのです。

この世は理不尽なことがたくさんあります。その理不尽なことを知るにはまだ早すぎる子ども達が、それを目の前に突きつけられて、そして一生それを抱えて生きていくことになるかもしれない。我が子にそんな思いをさせてしまったと、お母さんは後悔とも自責ともつかない気持ちに苛まれているかもしれません。

でも、前に進むしかありません。生きるしかありません。これで終わりなどとは決して思わないこと。

「なぜ?」と自問することもやめましょう。

なぜ?と聞いても誰も答えてはくれません。

なぜ? という問いに答えることができるのは、あなたご自身です。

その答えは、今日は見つからないかもしれません。だからこそ、明日に生きるのであり、これからの人生をどうするかを考えることになるのでしょう。

誰かからその答えを得ようとしてはいけません。その答えを見つけられるのは、あなたご自身なのですから。

人は必ず、どこかで、自分は何のために生まれてきたのか? と自分に問いかけるときが来ます。それが、あなたの場合は、少し早くやってきました。

それは不幸なことでしょうか?  

いいえ、

考えることで、あなたは、あなたらしさを見つけることができます。

生まれた理由を見つけるために生きていく。それもひとつの人生です。

あるいは、すでにあなたの心のなかでは、自分が何をしたいのか、何をすべきなのかが見えているかもしれません。

あなたは、この病気をとおして「社会を見る目」を身につけることになると思います。この社会における自分の人生を見る目を身につけると思います。

きっかけが病気ということが少し他の人たちとは違うでしょうが、そのことで得るものは、あなたを成長させてくれるでしょう。

自分の人生を、

自分らしく生きる、ということを考えるあなたは、

とても強い存在ですよ

august03


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